面白い本に出会った。
なぜ、若者は会社選びに失敗するのか。東洋経済新報社。


3年間で35%の大学新卒が1社目辞めるとのデータがあるが(厚生労働省調べ)、
それが本当なのか、ある有名大学関係者にきいてみた。

すると、35%?
35%じゃきかないな。40とか、50だろう。
キャリアセンターが、追跡調査をしたら、とても外部に発表できる数字ではなかったそうだ。

なぜ、そんなことになるのか。
一生懸命やった、シューカツの結果がそんなものとは、

学生たちもキャリアセンターも、力が抜けるだろう。
でも、それが現実。

■3年間働くほどの会社じゃなかった。

■入社する前と話が違った。

■会社説明会ではいい話しかしてくれなかった。

■OB/OGも口止めされていて、真実を語ってくれなかった。

■入社して配属したら、毎日8時出社、23時退社、24時30分帰宅、
 土曜日は丸1日、持ち帰り仕事。そんなことがエンドレスな会社だった。

■入社5年で同期は普通、半分辞めるといわれた。


そんなことのために、シューカツをしていたのだ!

公務員試験の勉強を犠牲にして、そんな会社に入社するためのシューカツを
していたのだ。

この本の中には、教育産業、通信教育で、多摩に本社がある
女性管理職の多い、託児所が本社にある、会社の離職率が
5年で50%と、元社員へのインタビューを通して書いてある。

その他、フランスの会社に買われた自動車会社では、社内公用語は
英語。会議、レポートは全部英語。TOEICでは700や800は
ないと、相当きついなんて話も出てくる。

いまや、外資系、外資傘下の会社も多く、
上司は外国人というのも普通になってきた。
そうすると、指示も報告も相談も、みんな英語。

まともな会社に入るなら、TOEICは730は最低基準にすでになっている。


それがいやなら、超優良企業のトヨタやキヤノン、武田薬品、伊勢丹、JR東海などに
はいるか、公務員になるのがいいだろう。

これから、40年、50年ですぞ。

とても、ベンチャーではもたないでしょ。

ちゃんとした就職・転職をしよう。

by
今村潤平(公務員試験のEYE)