若者はなぜ会社選びに失敗するのか
渡邉正裕 東洋経済新報社


これほど、会社の現状を生々しく伝える本はないと思います。
公務員単独志望の人も、手にとって損はありません。

たとえば、若くても仕事を任せてくれる会社、任してくれない会社
30歳で年収が700万を超える会社、大手なのに給与が安い会社

離職率が高い会社、低い会社
外資系はどうなのか
転勤頻度はどうなのか

実際、勤めてみないとわからない事が、ある程度わかることはすごいこと
それがわからないから、すぐに辞めたりすることになるのですから。

この本は、決して、民間きついからやめておけという本ではありません。
入社するのですから、実際に話を知って入社してくださいね、という
親切な本です。
仕事にきつくないところがあったら教えてほしい。
つまり、どこもきついのです。
公務員だって昔と比べてきびしくなってきました。
それでも民間から転職してきた人からは、まだまだゆるいと
思う方もいますが・・・。


公務員志望者でも、会社のことはしっていてほしいです。
民間の現状を知らないで、行政をまわしてしまうのは国民にとって
迷惑な話です。

公務員の人をこのごろ、民間に研修にだしますが、とてもいいこと
だと思います。

民間志望の人も公務員のこと知ってくれれば、相互理解が深まり
同じ国なのですから、いい方向にもっていかないといけませんよね。

なぜ、新卒の35%は入社3年以内で1社目を辞めるのか?
それは、会社名とか業界ならどこでもとか、調査が至らないのだと思います

でもそれは仕方のないことです。
時間もないし、会社はよい情報しか流しませんから、
本音の部分が見えてきません。
それが、入ってみたらこんなはずでは・・・になるのだと
思います。

これは公務員・警察官・消防官も同じですが、本音の部分を知ったうえで
入ってほしい。もちろん、それを調べているだけで、入るための対策を
始めないのは愚の骨頂です。

せっかくの今の時間ですから、調べながら、対策に着手しましょう。
大学生という立場は、一生のうちで一番恵まれているときです。

仕事は一生ものです。
すごく大事です。
大学は自分の仕事と巡り合うための準備期間。
ここをはずしてしまい
会社を辞めてみたりとなると、ロスが大きい。

それもまた人生ではないかともいえますが、
せっかくの大学生です。時間がいつの間にか過ぎていくとすると
これは人生の損失といっても言い過ぎではないと思います。

がんばってほしいと思います。

今村潤平(EYE)

*次回は、面接におけるボイストレーニングですばらしい本を発掘しましたので
お知らせすることにします。

それでは、リンク貼っておきます。


若者はなぜ「会社選び」に失敗するのか