はしがき

1年間で公務員、警察官、消防官。

たった1年間で。早い人だとわずか90日で。そう、就職氷河期時代には
あれほど難関であった公務員試験だが、民間の雇用改善により、ずいぶん
手が届くようになった。

公務員試験は科目が多い。大学に推薦入学だから勉強に自信がない。
公務員試験のこと何も知らない・・・・。

朝から晩まで勉強したくないし、会社員ならもちろん仕事があるから
時間は限られている。

それでも、人の役に立つために働きたい。安定した仕事と地位を確保したい。
みな、願いは同じだ。

「勉強は大変ですよね」「私のようなものでも受かるでしょうか?」

そういう方に、

「勉強時間は机に向かっている時間だけが勉強時間では


ないですよ」
「1日10分の別に何もしていない回数を数えます。そうすると
普通10回以上あります。それだけでもう100分。
通勤や通学の行き帰りはどうされていますか。電車の中はもちろん、歩きながら、
バスを待っている間でも、安全にできることはたくさんありますよ」

「公務員になるための勉強は楽しい」と質問されてくる方に言うとびっくり
した顔をされる。

みなさん、勉強は辛い作業だと思いこんでいる。
でもそうじゃない。たった1年で元が取れて、こんなにいろいろなことを知られて
話せる話題も多くなって、計算までも得意になる。

辛いと思っているから、続かない。止めようと思ってしまう。
逆!公務員試験の勉強は面白い。
こうすれば効果的だとかより合理的とか、あのベストセラーの脳の本に出ていた
方法試してみよう!とか、もう、盛りだくさん。それがうまくいけば、シメシメ。
また、やってやろうと人間思うもの。このリズム。このノリが大切。

ゴール設定はもちろん公務員試験、警察官試験、消防官試験に合格という
こと。だが、それは本当のゴールではない。本当のゴールは、いい仕事にいい人生、
いい人との巡り合いにいい子供。

それに合格までの過程もなかなか楽しめる。数的処理もあれば政治経済もあれば
人文科学や自然科学もある。
法学部でないから経済学部でないからとか、卒業して3年経っているからなんて
全く関係ない。

関係あるのは1つだけ。モチベーション。
モチベーションさえあればどんなことも切り抜けられる!


それでも最初は、「自分のようなものでも受かるでしょうか」なんて言ってしまうもの。
それがそのうち「絶対に俺受かります」「受かるまで私がんばります」「受かるしかありませんよ、先生!」と言って来る様になる。良い方向に変わっていく自分。

これが人間の成長。
だから教育産業は成長支援産業だと思う。
メンタリテイを太くしていき、早いところ一定の努力をしてしまう。
そうすると人間、自分のしてきた努力は、ふいにしたくない生き物。

そうなればしめたもの。
どうすればあたまにさっと入るか
どうすれば忘れなくなるか
どうすれば、面接うまくなるか

など、脳が勝手に習慣化してもっと合理的な方法を探してくる。そう、寝ている間でも!
ああ、それなのに、ただ、お仕事。ただ、アルバイト、ただ、学生生活。ただ、シューカツ?
これではもったいなすぎる。

就いてみたい、これ!といった仕事が見つからない人。だったら、市役所や区役所は
全般的に住民の方のためになる仕事。移動のたびに次々と新しい仕事に就く事が
できて、とても新鮮に仕事をこなすことができる。

警察官や消防官になりたい方。子供の時からの夢かな?だったら、ぜひとも実現
しましょう。別に叶わない夢ではないのだから。

街づくり、環境、防災、福祉・・・。公務員でないとできない仕事もたくさんある。
企業ではあくまでも一部分。それも、究極的には利益追求やブランド価値のため。

就職活動してみて改めてそれに気がついた大学4年生。就職後に気がつく人もたくさん
いる。
自分は利益追求の人間ではない。奉仕型の人間だ。そういうケースはたくさんある。
それに気がついて、一歩先に進めるか、自分でブレーキをかけ続けて早何十年なのか。

最初はちょっとした違いだが、社会人生活を10年以上続けていると、ものすごい違いになる。まして、定年の頃には・・・。これは、若い人にはわかりにくい話かもしれないが、人生そういうものである。想像力、推理力が大事。



公務員になった暁には、ぜひ、本書の事を誰か仲のいい人に教えていただければ
著者として最高の喜びです。だって、このとおりにやれば、よっぽど難しい試験を
除き全勝できるのですから。

誰もが、合理的に効率的にモチベーション高く、
公務員試験の勉強が進み、筆記も論文も面接も、パーフェクトに合格し、
いい仕事、いい人生に巡り合い続けてほしいものと思います。

それでは、最も短い時間で公務員試験合格のための方法をこれから授業
開始いたします。スタート! JUST DO IT!


                             今村潤平(EYE)


追伸

以上があたらしい本の最初の1ページ。はしがきです。まだ、タイトルはきまっていません。ていうか、本として出版するとき、タイトルは出版会社がつけるのです。
さて、今般、公務員改革法案も成立しそうですね。
私たちにとって今回のポイントは2つ。
1つは、内閣に人事局を作って省別の人事を壊すこと。
もう1つは国家1種の特権階級を壊すこと。

2つの壊すことです。
現在、省庁は省庁毎の人事、採用をしています。合流した国土交通省も、総務省も
旧省庁別の人事をまだやっています。省益あって国益なし、なんていう人もいます。
これを破壊します。

また、現在、国1キャリア採用者は、はっきりいって仕事ができなくても、勝手に
役職がついていくようになっています。線路で言えば新幹線。この線路はほかの
線路とつながることはありません。これを破壊するということ。
つまち、ノンキャリアでも、新幹線側につなげるルートをつけるということ。
逆もありということ。

これで、天下りもなくなるでしょうし、東大、京大、旧帝大の国1志望者は
さらに減り、私大出身者過去最高になるでしょう。
これをチャンスというのかは???です。