少しでもお役に立てれば幸いです。それでは2日目の執筆をしてみます。




第一章 助走 

    これから就職先を探していく方へ


2 民間と公務員の仕事

  
  皆さんは仕事についてどういったイメージをお持ちでしょうか。
  お金・生活費を稼ぐため、自分の得意分野を活かす、社会との関わり、
 人様の役に立つこと、たくさん稼いで親を楽させたい、・・・人さまざまでは
 ありましょうが、原則、働かないと生活できないことは共通します。

  さて、民間からいきましょう。民間は個人や法人に対してモノ、サービス、情報を
 販売して対価を得ます。消費者はよりいいものをよりやすく手に入れようとします。
 企業は消費者に対し、告知・広告をし、仕入れ・生産、展示、販売、アフターサービス
 をしていきます。そのために各部署の人員を採用し育成し品質・ノウハウを向上させ
 ていきます。
  あなたが民間に入社すると、新人研修を経て、営業や開発、総務など様々なセク
 ションに 配属されることになります。

  民間で共通することは顧客から対価をいただいてそのお金から給与が払われると
 いうことです。
  民間では凄まじい競争が行われており、それは品質、価格、営業、アフターサービス
 などあらゆるところに及びます。あなたがその会社に採用されれば、その会社の組織の
 一員として競争社会に入ることを意味します。
  総務であれば他社との競争ではないと思うかもしれませんが、効率性や社員のモチ
 ベーション向上に資することができているかとか、コスト削減ができているかとか、
 データがすぐに開示できているかなど、他社と競争しているのです。

  同時に社内でも競争しています。同期、先輩、後輩の社員と競争し、成績、実績、
 信頼が高ければ昇進スピードが速まります。

  民間ではいかにお客様に喜んでもらい、会社を信頼してもらえるか、ブランド価値
 を構築していくことがメインテーマになります。その基盤として会社そのものが
 時流に乗っているか、つまり、経営陣の経営判断が重要になってきます。同業界の
 企業においても勝敗が偏るようになってきている昨今、誤った経営判断の継続は
 どんなに老舗でも著名企業でも、会社を衰退させていくことになります。
   
  その会社の商品を購入している顧客が喜んでいるのか、現在進行形の顧客が
 どう感じているのかが大事です。1でも書きましたがその会社を悪く言う人も
 良く言う人もいます。ポイントは多数の顧客がその会社のことを信頼しているか
 ということです。そして、その企業価値を自分が大いに認められるか、一員になれる
 ことを誇りに思えるか、それがその企業への入社を目指していいかということになり
 ます。

 
  次に公務員です。

  公務員の顧客は誰でしょう? 利用者または住民ですね。
  警察だとたとえば、運転免許を更新に行くときとか、派出所に道を聞きにい
 くときとか、泥棒に入られ110番をし捜査をしてもらうときとか、交通事故に
 巻き込まれ事故証明をもらうときなどです。   

  消防だと、救急車を呼ぶとか、火災が起きて消防車を呼ぶとき、など。
  市役所・区役所だと、住民票をもらいに行くとか、生活保護を申請するとか、
 婚姻届をだしにいくときとか、家を建てるときの建築確認の申請とか。

  都庁や県庁だとケースとして多いのは、パスポートの申請でしょう。あまり
 一般の住民が利用しない県庁・都庁ですが、市や区では規模が大きすぎる
 ことを統括して行っています。

  裁判所なら、裁判員に選ばれたとき。あるいは裁判を起こすとき、
 起こされたとき、証人で呼ばれたとき、などでしょう。

  財源は基本は税金と受益者負担の利用料、そして、国債や地方債、交付金、
 補助金などで賄われています。職員・公務員の給与もそこから支払われています。
  
  この税金を個人や法人からしっかり申告してもらい適正に課税し、調査を
 行っているのが国税庁です。試験でいえば国税専門官採用試験になります。

  
  公務員の仕事の特徴は、その利用者に直接お金はいただいていないということ(
 証明書などの交付など一部例外を除いて)。住民も利用者も他の自治体と比較して
 利用しているのではないということ。隣の警察署のほうが応対がいいのでそちらを
 いつも利用するようにしている、ということはできませんね。

  ただ、引越しの際には多少考慮されるようになってきています。これが顕著なのが
 市役所。特にファミリー層で小さな子供がいる場合は、保育園や幼稚園への補助制度
 や幼児救急体制、働くお母さんへの補助制度、医療の補助制度などは気になります。
  引越しすれば当該市町村に住民税を支払うことになるのですから、少しでも
 有利に便利に暮らせるように市町村を選ぶということです。現在の節約モード全開の
 生活スタイルでは、もし引越しせざるを得ない状況になった場合、賢い住民は
 まるで消費者のように住む街を選ぶことになるでしょう。

  これからの市町村の公務員は、隣接市町村と競争していくことになります。
 これは市長も職員も教員もです。賃貸派は比較的引越しが持ち家派より容易ですから
 あたかも企業のサービスを選ぶごとく、街の利便性、安全性だけでなく、役所に
 払う税金のコストパフォーマンスを選択基準の1つにしていくことでしょう。

  ここがこれからの市長も職員も腕の見せ所になります。
 住民票の受け取りならどこでも同じではなくなります。土日も24時間受け取れる
 とか、コンビニでうけとれるとか、自宅のPCから出力できるとか、高齢者で
 文字を書くことができない方に代筆や代理申請をしてあげるとか、いろいろ
 考えられます。
  実際、千葉県市川市ではヤマザキデイリーストアで住民票が受け取れるような
 制度をスタートさせています。

  このごろの公務員試験の面接試験で警察官試験も含めて、接客のアルバイト経験
 をよく聞いてくるのはこういった住民へのサービス基準の向上を意識してのことだと
 推察します。

  このあと・・・・公務員の仕事の深いところの話をしますが、
 それは次回3回目へ・・・・・・

  今村潤平

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