7月に5.7%と過去最悪になった完全失業率。

アメリカは10%へ、日本も6%超えは来年度間違いなくなってきました。

えっ? 株価も上がっているし景気は底を脱したのでは?

そんな人はいないと思いますが、一応説明しておきます。

リーマンショックにおいて、世界の投資家は、まずはリスクをとりたくないので
行き過ぎた株式の投売りをし、日経平均も7000円までいきました。

ニューヨークダウはもっとひどく7000ドルを割れたのですが、
これに対してアメリカは全力でドル札を刷りばらまくという政策にはいりました。

マネーサプライは昨年比99%アップ。つまりお金の流通量は2倍です。
普通こういうことをすると、即インフレになりそうだし、ドルの価値も暴落しそうなものですが、
デフレが進行中のマネーサプライアップなので、インフレにはなっていないですし、
世界の基軸通貨であるドルが暴落すると世界のドル保有国が大損こくので、
あまり下げれない(大量に売れない)ということになっています。

このジャブジャブなドルが、株式相場に入っており、ファンダメンタル無視の投機相場を
形成しているところです。

中国はもっとましなのですが、金融が融資した同じくジャブジャブの人民元が
上海市場にどっとはいり、やはり暴騰しています。ただ、ここのところ、中国政府は
上海市場のバブル株価に気がつき、沈静化を図っています。今の景気は中国・インドに依存した構造ですので、最大注目になります。

さて、今日の本題です。
不況の1年目は独学での参入が多く、多くの方が就職浪人の運命にあうことは
このブログでも言ってきたことですが、やはりそうなりました。

企業の採用計画ですが、私が取材したところでは、
とんでもない! これから既存の社員をやっとリストラしだすところだよ、新卒なんて
とても、とても・・・が本音のところのようです。

人事はいまいる社員をどうやって穏便にきっていくのか、
1つ間違うと自分の首が・・・といったところのようです。

実際、トヨタが地元愛知の工場のラインを1つ、今になってとめると発表。
伊勢丹・三越も、全社員の10人に1人の1000人の整理を発表。

本当に車が売れていているならラインを今から止めることはないし、
景気が底を打ったのなら、10%のリストラをする必要ありませんね。

今の株高は、不況時の株高。屋上からゴムマリを校庭にむかってなげると、
バウンドして跳ねますよね。力強く投げ下ろすと半分ぐらいの高さまで
リバウンドする。今の株高の構造です。ドル札バブルな状況といっていいでしょう。
景気指標もそうです。一時期は70%減でしたが、このところ50%減ぐらいまで
もどりました。下がったところからのリバウンドですから30%とか50%とか
あがりやすいということです。

ただ、株式というのは行きすぎがつきものですが、必ずファンダメンタルズ(経済の基礎的
条件)に合致してきます。それが3ヶ月先なのか1ヶ月先なのかはわかりませんが、
私は9月中旬からかな、と勝手に思っています。

さて、1年目のジンクスはなぜおきるのか? リーマンショックは昨年の9月。1年前。
この時期に急に真っ暗になったので、公務員試験をうけるにしても、独学だとか、
中途からの学内講座とか、とりあえず近くの資格スクールとか、準備不測の選択を
なされるケースが多かったのです。

今年の問題は難易度アップ、まして、集団討論、面接、そして、今行われている官庁訪問と
みな難しくなっている。そこに、賞与支給後の大量の会社員転職組の参入になっています。


そして、9月の市役所試験。1次の発表が、10月下旬が多く、最終発表までいくと
もう年末です。
もちろん、可能性はおっかけていいのですが、おっかけているだけでもやばいですね。
いつから再チャレンジ組は動けばいいのか。

もうわかっていますよね。
9月です。
それも9月1日です。
違いますか?

来年のほうがきっとつらいでしょうが、それは日本にいる人みんなそうです。
来年の冒頭には、自動車の補助金、テレビ等の補助金のお金を使い切ってくる。
省庁はこれの延長措置を来年の予算には申請していません。
民主党の子供手当て、0円高速でどれだけの効果があるのでしょうか。

普通に考えれば、公務員試験は1年前の4月から勉強すべきです。それだけの試験です。
経済的弱者固定化のわなから脱出できますからね。
そして、今回の経済危機は、回復してもなお、雇用回復なしの景気回復だろうといわれて
います。大変若者には酷なのですが、どうもそうなりそうです。

早く始めるには、人間の器が成熟し自分で自分の将来に気がつき自分で決断するしかないので
すが、この器というもの、なかなか難しいのです。

だって、優柔不断な自分を捨てなければなりません。
だって、中途なポジションを捨てなければなりません。
だって、勉強を始めない自分を否定し、勉強をはじめる自分を肯定しなければなりません。

勉強するためにお金を使う。自己投資をする。
すごい決断です。
でも、それをする自分と、しない自分。
10年後どうなっているのでしょう。

神のみぞ知る?なのでしょうか。
一番わかっているのは自分自身ではないのでしょうか。

今日の結論。
はじめるなら9月1日。
ただ、器が成熟していなければ、別に12月でも2月でもいいんじゃないですか。
この前のEYEの公務員合格者OB。OGを10人招いての相談会、公務員祭りでも、けっこう12月に始めたとか2月にはじめたとか、言ってましたから。死ぬ気でやるならそれでも受かるということです。
ただ、死ぬ気まではちょっと言う人は、少しは早いほうがいいのでしょう。10月に始める人は今年最大になるのかもしれません。選挙は民主が勝つのでしょうが、民主党政権も不安です。官僚はかなりたいへんなことになるでしょう。大きなトレンドは地方分権です。

勉強をやるのはあなたなので、私にはどうしようもありません。
とにかく受かってしまいなさい!
と、私は檄を飛ばすことしかできません。
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今村潤平