40代以降には期待しない英語の能力。でも20代、特にこれから入ろうとしている
新卒にはめっぽう厳しい企業人事部。

ユニクロを展開しているファーストリテイングと、楽天が社内公用語を英語にしたのを
契機に、日本企業でも社内公用語を英語にすべきが議論が活発化している。

少なくても英語が堪能であることを入社の条件にしてくることは十分予測できる。
楽天では三木谷社長が、英語がしゃべれない役員は2年で首などと、かなり厳しい
発言をしている。

どうやら、リーマンショック後の一時的な新卒受難の時代ではなく、これからますます
入社選抜が厳しくなっていくのが、識者の予測だ。リンク先は後掲。

ファーストリテイングでは、売上の7割を海外であげる目標をたてたので、社内の目を海外に
向けたいようだ。
本格的に社内公用語を英語にしたのは日産自動車。ゴーンCEOのもと、取締役会も英語、社内文書も日本語と英語両方を作らないといけない。

社内公用語英語とともに進めているのが外国人の積極採用。パナソニックでは将来的に
8割の新人を外国人採用でいきたいとすでに発表している。

以下に識者のブログをリンク。

日本の学生の就職「超」氷河期は永久に続く - 藤沢数希
http://agora-web.jp/archives/1089447.html

日本企業の英語公用語化についてhttp://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/51720129.html



新卒バブルの崩壊 http://blog.goo.ne.jp/jyoshige/s/%B3%A4%B3%B0%BA%CE%CD%D1


大前研一 日本企業の新常識「国内採用抑制、海外採用増」http://president.jp.reuters.com/article/2010/05/17/07EDD7EC-6181-11DF-9170-10273F99CD51-1.php

話を変えて前回から伸ばしになっていた、文学部就職指南

文学部。今年は国公立大でも文学部というだけで就職が厳しくなっているのは、先輩や
キャリセンの人からも聞いているだろう。東大でも相当きついらしい。
文学部差別といってもいい。

こういうことは大学入試前に知っておくべきだが、進路指導でも担任との話でもでてこな
いのだろうか。
まあ、就職のためだけに進学したのではないということなのかもしれないが、
現実、就職できないのでは、400万円以上の教育投資をしたのに泣くに泣けないだろう。
かといって、院に進んだとしても、指導教授が強力な企業とのコネでも持っていれば
いいが、そうでなければ余計に使いづらい人と考えられてしまう。

文学部とか、法学部でも労働法のゼミ生というのはなんか可哀想である。でも、
知っていないでまさか入ったんじゃないだろうし。そこを乗り越えていかないといけない。


さらに昔は教員志望という大きい流れもあったのだが、教員は今は人気がない。
教育実習してから気がつく人も多いのだが残念な感じだ。気がつくならもっと早いほうが
いい。

文学部生というのは中間層がいない感じがする。
就職が悪いことを知っていて進学してきた大学1年生と、
なにも感じず学生生活を過ごして、急に3年の秋にセミナー始まって青くなる人。
この二極化。

やばいなとわかっている人は、資格とか英語とか公務員とかまあ、武器を手に入れようと
する。まあ全体の2割ぐらいかも。危機意識が強い大学では5割ぐらいか。

法学部生や経済学部生が文学部生より優れているわけではないのだけど、文学部という
レッテルが就職を不利にする。
もう1つ。周りの就職に対する危機感が文学部生は緩い気がする。
これは女子大にも感じることだけれど、学生時代は好きなことしていたい。まあ、
どうにかなるんじゃないの、という周りの空気につい時間を浪費してしまう。

就職に一番危機感があるのは、法学部かな。周りの学生にそういう人多いから
1年の時から、なんかやっておかないとやばいと思う事が多いのでは。

そうすると、試験で自分の実力を証明できること。それを探す。
ただ、法学部での司法試験(ロースクール、新司法試験)では、弁護士事務所に就職できない
ことは恒常化。経済学部や商学部でも公認会計士で同じように監査法人に就職できな人が
合格者の3人に1人に達している。どちらも合格者を増やしすぎたからだ。

もしあなたが文学部の1年生、2年生、3年生だったら。
シュウカツ続行中の4年生だったら。

どうする?

そして、来年受験の高校3年生、どうする?

リーマン後の不況だから就職が悪いのではなくなってきた。
雇用構造が変わった最初の2年間にすぎないのだ。
それがわかったなら実行あるのみ。準備なくして勝利なし。

夏の予算の第一次シーリング(概算要求)で、公務員は増員要求だった。
え? 人減らすんじゃないの? そういう報道はニュースではでなかったよ?
新聞にはしっかり載っていた。世の中そんなもの。天下りの抜け穴を作って
人件費を工面するようだ。そうすりゃ新人雇えるのだ。民主党は労働組合が
バックだよ。

どうすればいいか。

自分をまともな場所に誘導してくれるまともな大人、まともな識者を
見つけよう。じゃないと、忍耐だけの人生が待っていることになる。

あの時の自分のおかげなのか、
自業自得なのか。

今がターニングポイントだ。
だって、日本には2度と高度経済成長時代はないのだから。
高度経済成長時代なら、あほでもいい思いができたのだ。
これからは全く違う世の中になる。
日本は高福祉体制は取れない。年金も健康保険もどんどん悪くなるだろう。そして、
生活保護制度も。
だって、金がなくなっていくから。それなのに消費税はどんどんな上がっていくのだ。
富裕層はシンガポール、オーストラリア、カナダなどに脱出していくだろう。そして、
遅かれ早かれ企業の本社もね。それでも、日本人が幸せになれる方法は?
それはね、一部の人になることだろうね。そのことを多くの日本人はまだ気が付いていない。


今日はこれまで。
相談したい人は、無料相談へ。ただし、真面目、素直な人だけ