毎日合格報告の嵐のなか、昨日今日と世界の株価は暴落を続けています
きっかけは、米国S&P
格付け会社の1つが米国国債の格付けを一段階下げたことでした。

それ自体は大したことないことのようですが、それがきっかけで
ニューヨーク、東京、上海、台湾、韓国、ロンドン、パリ、ブラジル、インド、ロシアと
株価が総崩れになりました。

株価は普通6ヶ月後の経済を予測して動きますので、来年の2月ごろが二番底という投資家の
判断なのでしょう。

もともと日本は大震災、原発などの損害が25兆円以上といわれています。そこで増税だ、ということで、他国よりも大きなハンデを背負い、さらに電力不足に円高という三重苦。
実際、設備投資額をみるともう、日本でなくどんどん海外に移すという勢いがついています。

機械や工場の設備投資が海外に出るなら、新卒の募集も採用も海外に出て行くのは必定。
公務員を狙っている人で民間も併願しようとしている人、併願を現にしている人にとっては
さらに公務員シフトすべき事態になったと断言できるでしょう。


日本にとって頼みの綱、それは米国、中国、インド、ブラジル、他のアジア諸国です。
内需の回復が進まない日本において、世界に企業が出て行くのはやむを得ないことで。
ユニクロを経営するファーストリティングもユニチャームもヤクルトも楽天も

どんどん海外の足場を強化していってます。当然、日本人社員も海外赴任者は増える一方です。
社内公用語が英語になっていくスピードも増していくのでしょう。



大学4年生の方も就職活動を終了し、EYEに相談に見られる方が急に増えました。
首の皮1枚残っていた景気回復期待も、これで終わったとの判断でしょう。

ギリシャから始まった欧州危機も、イタリア、スペインまで飛び火し、
リーマンショックから始まった経済危機の第二幕が始まりました。

前から言っている通り、この危機は日本だと2012年が底、2015年まではずっと悪いものと
考えます。
また、欧州については、ギリシャの国債がデフォルするのは避けられないでしょう。紙切れになるということです。多額を貸し付けているのは、フランスとドイツ。そして、ギリシャだけならユーロから切り離してドラクマにもどせばまだいいのですが、ことがスペイン、イタリアまで来るとなると大きすぎてつぶせません。この段階でユーロという貨幣は生き残れるのか、あと2,3年で結論が出るでしょう。


民間は新興国景気に期待をしていただけに、BRICSがこけると、厳しいと思います。
日本は、それでも大丈夫です。
ギリシャのようにはなりません。なぜか。国債は95%が国内消化です。銀行、生保、郵政、企業年金が
買っていますし、それを一気に売り払うなんてバカなことはしません。みんなで売ったら暴落しますし、第一政府がそんなことさせません。
財務省も、国債発行残高にはナーバスになっていますから、発行残高をそんなに膨らませることないでしょう。だから、復興予算のかねは増税で賄うしかないし、子供手当の縮小、廃止に話が行くのでしょう。これはさらに消費を冷やし内需を冷やし民間雇用に響きます。


とにかく、来年の就職状況は震災後の今年よりさらにしぼむということを予測しておきましょう。
そして、震災だし、二番底だし、就職できないのは俺のせいでない、私のせいでないと
言っている人はほおっておきましょう。そして、本当にその人と仲良しでその人の人生が心配であれば、そっとでなく!でかい声で!それじゃ、本当に人生真っ暗になると、教えてあげてください。それでもだめなら、痛い目に合わないとわからない人だから、痛い目に会うのを待つしかありません。

人間には2種類しかいません。
将来のことを予測して今から努力する人と
将来とんでもないことになってから、どうにかしようとは思うのだけれど
結局我慢忍耐の人生になってしまう人、
です。

きついいいかたになりましたが、これを読んでいる方は前者でしょうから、
こんな文章もはずみになって、さらにひきしまって、精進されることでしょう。

民間企業は絞って、公務員試験にさらにパワーインしてください。
これが最大の私の助言です。

今村潤平