勝間和代さんの著書にもよくでてきますが、
日本の若者は、ワーキングプアや派遣など、経済的弱者に固定化されている
現状があります。

企業は正社員を現在は採りたくありませんし、
サントリーとキリンが統合していくのも、日本市場なんかはどうでもよく、
中国をはじめとする世界で、他のグローバル企業と戦うために単体では
勝負にならないからです。勝ち組企業である二社であっても
そうしなければならないという、消費者サイドでは全く考えつかいない戦いが
そこにあるのだと思います。

そんな中、就職活動を迎えようとする学生さんはどうしたらいいのか。
こんな会社にいて歳をとるとかえってどんどんまずくなると考えている
転職活動前の人はどうしたらいいのでしょう。

手に職といっても、そのための訓練と転職活動・・・
ヘッドハンティング待ち以外はほとんどうまくいかない、
転職。

現在も、日に日にIT系の企業での勧奨退職がなされていますね。
それも昔と違い強引な辞めさせ方でなく、自分でこんな会社辞めてやる、と思わせる
巧妙なやり口です。労基法にひっかからないやり方です。

そんな中、地方政府、公共団体は、過日の日経新聞でも報道されたとおり
税収が下がろうがお構いなし。来年の採用数を増やすところが多いのです。

これは、政府の隠された、若者の雇用対策。1つの救済策と考えてよいでしょう。
それも臨時でなく、定年までの採用です。
勉強は面倒ですしたいへんです。

ですが、これから40年後もまずは大丈夫であろう大組織で、住民のために
働ける。採用されれば転勤も限られる地方公務員という手は魅力的でしょう。

せっかくの国策、政策なのです。
これはエコポイントや、自動車の買い替え補助金と陰に隠れていますが、
若者にとっては、第一に注目すべき政策です。

国策に売りなし!は株式投資での格言ですが、
就職や転職にも国策に売りなし!つまり、買うしかない、でしょう。

まして、公務員採用は一生もの。来年の3月末までの補助金とは比べ物にならない
特典です。

政治は若者に酷なことばかりしていますが、
ただ1つの救済策がこの、公務員採用数拡大ではないでしょうか。

勉強はしないと受かりません。
一人で勉強できる人は稀有です。
仲間を作って勉強する。

4年生のあなたはそれでも、人を採る気のない企業の就職活動をまだするつもりですか。
大学3年生のあなたはどうしますか。

さて、日経株価は9月第2週にむかって下方に向かうのではないでしょうか。
現在のアメリカ政府は、ドル札をバンバンすって世界に撒き散らしています。
その余ったお金が株式にはいっているので、世界の株価があがっているという、
ドル札バブルです。バブルというのは、経済のファンダメンタルズよりも投機で
あがっていると言う仮のお姿です。どこまでもつのでしょうか。

日本のグローバル産業にとってもっとも打撃を与えるのが、円高です。
今日が96円ですが、来年には75円をいったん付けに行くのではないでしょうか。
そこが、いったんの景気のそこになるでしょう。

目下のところは衆院選。民主党が政権をとったとき、
アメリカ政府とうまくやっていけるのか、
官僚をうまく使っていけるのか

そして、世界の投資家が日本からお金を引き上げないのかとても心配です。
でも、そんなこと関係なしに自民党に頭にきている国民は民主党に投票して
さあ、1度やってみろ、ということになるのでしょう。

就職活動も世界経済も政治もみんなリンクしているのです。
自分だけの、20数年の人生だけでなく、大人の知恵も本の知恵も
いろいろ使って、あなたしかない大切な人生をあなたの手でつかんでください。

今村潤平(EYE代表)